使用するエポキシ樹脂材料は、弊社の場合それぞれの用途に応じて変えておりますが、例えば変圧器等で耐電圧が高い場合は熱硬化型で収縮率も少なく、作業粘度も低いものを使用しております。真空含浸することで樹脂自身の気泡はなくなり、巻線間の小さな隙間にも入り込んでいきます。またコイル及び金型の形状にも工夫して気泡が残らない構造で製作することが大切になります。
集束コイル用に数kWの発熱が出るものに対しては冷却方法として水冷方式を採用しておりますが、効率よく熱交換させるためにはコイルと冷却板との隙間に空気層が残らないようにしなければなりません。この場合は熱伝導度が高く、機械的強度の強い樹脂で全体をモールドする方法で行っております。
ソレノイドコイル |
低速陽電子用ヘルムホルツコイル (高エネルギー加速器研究機構殿納入) |
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パルストランス |
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スイッチ素子トリガ用パルストランス |
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キッカーコイル |
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キッカーコイル |
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Sバンド50MW用クライストロン集束コイル |
集束コイル製作途中の工程 |